在留カードの偽造事件
つい先日、ネットニュースでこの様な記事を見つけました。
偽造在留カード製造拠点を摘発 ベトナム国籍の2人逮捕 群馬 | 毎日新聞 (mainichi.jp)
さて、この類の偽造事件は昔からありますが、入管としてもただ手をこまねいているわけではありません。
ということで、今回は入管が行っている偽造防止対策と、在留カードの照会、在留カードの読み取りアプリについてご紹介します。
偽造防止対策
在留カードや特別永住者証明書をお持ちの方はご存じだと思いますが、カードは全体的にキラキラしておりホログラム加工が施されています。
主な見た目での判断基準は以下の通りです。
- カードを上下に傾けると、表面下部ほぼ中央に位置する【MOJ】の文字がピンクから緑色に変化する
- カードを上下に傾けると、カードの左側の色が緑からピンクに変化する
- カードを左右に傾けると、顔写真上に【MOJ】の文字が浮かび上がり、3D的な動きをする
- 写真下部の銀色のホログラムが、見る角度を90°変えると文字が反転する
- 暗い場所でカードの表面から光を当てると、裏面に【MOJ】の文字が浮かび上がる
以上これら5つがカードに施された加工です。
詳しい見方などは以下のリンクよりご確認ください。
出入国在留管理庁ホームページ「「在留カード」及び「特別永住者証明書」の見方」
在留カード照会
次にご紹介するのは出入国在留管理庁が提供する在留カード等番号失効情報照会サイトです。
出入国在留管理庁ホームページ「在留カード等番号失効情報照会」
こちらのサイトでは、在留カードの番号とカードの有効期間を入力するとそのカードが失効しているかどうかを確認できます。
ただ1点注意いただきたいのは、この結果自体は在留カードの有効性を証明するものではないということです。というのも偽造在留カードは実在する本物の在留カードを悪用したものも存在するため、有効か失効しているかのみでは、そのカードを持って目の前にいる方が、本当にそのカードの番号の持ち主かどうかを判断することができないからです。
在留カード等読み取りアプリケーション
最後に紹介するのは、「在留カード等読み取りアプリケーション」です。これは令和2年の12月に出入国在留管理庁から無料配布されたアプリです。
このアプリでは、在留カード内部にあるICチップを読み取ることにより、その在留カードの画像を表示することができます。それにより、手元の在留カードと、画像で表示された在留カードが同じものであるかを確認することができます。
これによって本物の在留カードを偽造した在留カードを確認することができます。
実際私も使ってみましたが、スマホで簡単に利用することができるので、外国人の雇用をされている企業様は使わない手はないと思います。ただ、もちろん在留カードは大事な身分証なので、本人の同意を得た上で使用してください。
日本人だって、身分証の提示を求められて勝手に運転免許証とかコピーされたら「はぁ?」ってなりますよね?それと大体感覚は一緒です。
きちんと何を行いたいか説明すれば、後ろめたいことが無ければ問題なく了承してくれるはずです。
以下は出入国管理庁の報道発表と、上記アプリのサポートページです。
出入国在留管理庁ホームページ「在留カード等読み取りアプリケーション」の無料配布について
もし偽造カードを発見してしまったら
もし発見してしまったらびっくりしますよね。
その場合はお近くの出入国在留管理署にご連絡ください。
まとめ
今回は在留カードの偽造のニュースを発見したところから、入管が行っている偽造防止対策について書いていきました。
何かご不明点、ご相談などあればお気軽にお問い合わせください。
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