コラム:特定技能新分野追加検討~現在の分野まとめ~

特定技能に新分野追加検討開始

2025年5月15日に【特定技能】に新たに3分野加えることを検討するというニュースがありました。

特定技能制度 受け入れ対象に物流倉庫など3分野追加検討 政府 | NHK | 外国人材

今回検討される新たな分野としては、『物流倉庫』『廃棄物処理』『リネン製品』の3分野です。これから会議を行い検討を重ねていく段階であるため、まだ書けることは特にこれ以上は無いのですが、少なくともどんどん拡大していく傾向にあることは間違いないですね。

現在特定技能は16分野にて運用されています。年々少しずつ分野が拡大していますので、現時点での分野について、一覧でまとめていきたいと思います。

特定技能受入れ可能分野(2025年5月版)

現在特定技能1号が認められている16分野について、仕事内容も含め簡単にまとめていきます。

  • 介護

介護施設、老人ホームなどで身体介護などをおこないます

  • ビルクリーニング

商業施設、オフィスビルなどの清掃業務をおこないます

  • 工業製品製造業

10区分されており、機械金属加工、電気電子機器組立て、金属表面処理、紙器・段ボール箱製造、コンクリート製品製造、RPF製造、陶磁器製品製造、印刷・製本、紡織製品製造、縫製に分かれています

  • 建設

3区分されており、土木、建築、ライフライン・設備に分かれています

  • 造船・舶用工業

3区分されており、造船、舶用機械、舶用電気電子機器に分かれています

  • 自動車整備

自動車の定期点検整備や特定整備などをおこないます

  • 航空

2区分されており、空港グランドハンドリング、航空機整備に分かれています

  • 宿泊

フロント業務や接客、レストランサービスなどをおこないます

  • 自動車運送業

3区分されており、バス運転者、タクシー運転者、トラック運転者に分かれています

  • 鉄道

5区分されており、軌道整備、電気設備整備、車両整備、車両製造、運輸係員に分かれています

  • 農業

2区分されており、耕種農業、畜産農業に分かれています

  • 漁業

2区分されており、漁業、養殖業に分かれています

  • 飲食料品製造業

酒類を除く食材・加工食品などの製造などをおこないます

  • 外食業

接客や調理などをおこないます

  • 林業

木材の伐採、苗木の植え付け等の業務をおこないます

  • 木材産業

製材やベニヤ、合板製造などをおこないます

今後の展望

特定技能は特定産業分野と呼ばれる、いわば人手不足の業界を中心に受入れが進んでおり、日本の労働人口が減るにつれ、どんどん分野の追加が行われていく可能性があります。

特定技能2号に進む道もあるため、外国人留学生の方々は特定技能の試験を受けておくことをおススメします。ちなみにすべての分野が特定技能2号に続いている訳ではないのでご注意ください。

特定産業分野に属する会社としては、5年後10年後を考え、受け入れを行うか早めに検討した方が良いと思います。いざ本当に人が足りなくなり急いで特定技能を入れたとしても、会社として受け入れ体制が整っておらず社内が混乱してしまうかも知れません。少しでも人的余裕のある内に試しに一人採用してみようという判断は重要かと思います。

まとめ

今回は特定技能に新分野追加の検討が始まったという内容から、今実施されている特定技能の分野全16種を簡単にまとめてみました。

今まで就労ビザの代表格といえば【技術・人文知識・国際業務】と言っていましたが、今後は【特定技能】と言う日が近い将来くるかも知れないなと感じました。

私としては日本人もっと頑張れよと言いたいところなんですが、時代の流れには逆らえないのでしょうか。

ちなみに2024年の現役高校生働きたい業界ランキングでは、1位が製造やものづくりで2位がサービス、3位が宿泊や飲食でした。YouTuberやインフルエンサーなどが入ってなくて安心しました。この結果を踏まえると、もっと業界側がオープンになり積極的に若手人材の採用・育成を行っていくことが重要なのではと思った次第です。

何かご不明点、ご相談などあればお気軽にお問い合わせください。


川崎・横浜エリアのビザ申請なら

And-U行政書士事務所

Translate »